システムフロンティアがIFRS問題を最初に意識したのは、まだIFRSという言葉が一般的でなく、
IASという言葉が主流であった3年くらい前のことでした。
システムフロンティアはそれまでにも会計関係の仕事に従事してきましたが、時を追って状況が変化する国際会計基準の問題には、
なかなかついていくことができず、もどかしい思いをつのらせていました。
権威者の書物を読んでも、専門誌の記事を読んでも具体的に何をすれば良いのか理解することができず、
ソフトハウスであるシステムフロンティアにとって目標を定めることができないまま時間が過ぎていきました。

そのような中で、一昨年の秋ごろ、「
Oracle E-BusinessSuite(以下EBS) R12」の新機能に出会いました。
そして、ここからヒントを得て、解決策を見つけ出すことに成功したのです。

これまでEBSには
Sub Ledger Accounting(以下、SLA)という考え方はありませんでした。
しかし、この機能が新たにEBS R12に搭載されたのです。

EBSのSLAには元帳の前段に仕訳生成エンジンが独立して装備されており、しかも設定次第では複数の会計基準に対応した仕訳を
同時に生成できるようになっていました。もちろん会計基準に対応した元帳を必要数だけ保有することが可能になっています。
さらに好都合なことに、独立型の仕訳生成エンジンは、外部のシステムから会計情報を取り入れて仕訳を生成することもできるようになったのです。
私たちは、こうしてIFRS対応に具体的な方向性を見出すことができ、昨年春ごろからパッケージ開発に着手したのです。

IFRSには乗り越えるべき多くの課題があります。
その課題の多くは会計システムに、というよりも、その上流にあたる基幹系システムに関連しているように思います。
IFRSそのものは財務会計の一形態ですから、最終的には仕訳と元帳転記、そして決算書の作成といった仕事をこなす必要があります。
システムフロンティアは、この部分に着目して具体的なソリューションを作ろうと考えたのです。

次の3つの図は、日本オラクル株式会社とパートナー各社で運営する 
「IFRSパートナーコンソーシアム」 の研究成果として発表されたものを
転載させて頂いたものですが、システムフロンティアが目指したのは、パターン2とパターン3の複合パターンでした。
基本的な考え方はパターン3をベースに、パターン2の考え方を組み込んで使い勝手の良いパッケージを開発致しました。。

パターン1 : 連結システムでの対応
すなわち、EBSのSLAを最大限に生かして、各国基準による仕訳とIFRSによる仕訳を同時に生成し、一つひとつ夫々のGL(ないしSL)に格納するという、極めてシンプルで合理的な仕組みを実現しようとしたのです。

IFRS対応において、複数会計基準に同時に対応するという考え方は制度的にも重要ですが、実務的にはさらに重要な意味があります。特に現行システムを極力生かしながらIFRS対応を実現する場合、リテラシー対策に優れた方式を考えることが非常に重要なのです。

SOX対応にどれほどのエネルギーを要したことでしょう?あれからまだいくらも経っていないのです。
その成果を捨てて全く異なる仕組みでIFRSを乗り越えるなどとは考えにくいのではないでしょうか?


システムフロンティアの考えるIFRS対応は、現行のシステムを極力生かし、それでいて、仕訳にはこだわり、開発致しました。それは仕訳こそが会計の原始記録だからです。

原始記録が正しく残されていれば、決算にもおいても、経営会計においても大きな助けとなることは当然です。
IFRSを制度対応として割り切るのも一法ではあります。
しかし、そうだとしても、パターン1を利用した場合の経理部門の大きな負荷を考えると二の足を踏まざるを得ません。

連結時に組替え調整を実施して、さらに連結調整を行うには、日ごろから大変複雑な記入帳管理を要するでしょう。
かえって、どうやったら過年度遡及などの措置をとることができるのか等々、問題は山積みです。


パターン2なら、かなり現実感がありますが、結局は都度IFRS組替えを積み上げる必要が出てきます。それなら、パターン3のほうがシンプルで合理的だと考えます

EBSのSLAはこれを比較的容易に実現することが可能です。しかし、実装するとなれば、いくつかの課題も見えてきたのです。これを解決するために社内プロジェクトでは試行錯誤を繰り返し、推進して参りました。

パターン2 : 個別会計システムでの対応

パターン3 : 個別業務システムでの対応






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